長年お客様のご相談をお受けしていますと、いろんなご質問をお聞きします。
我々には当たり前でも、お客様にとっては不思議なことも多々あるようで、
そんないろんなご質問をこのコーナーでご紹介できればと思っております。

<担当:竹馬>

メガネグッズ編
Q レンズふきの布は、汚れたら捨てるしかない?
A)何度でも洗濯して洗えます。
特殊な薬品を染み込ませて作られている、と理解されていることがあるようですが、そうではありません。
繊維そのものが超極細であることを利用してきれいに拭き取るのです。
 
Q メガネチェーンは便利だけど、こわれやすくて・・・
A)チェーンそのものではなくて、メガネに通すゴムの部分が切れていることが多いようです。
ゴムのみでも販売しています。(一組200円)ご来店下されば、数分で交換可能です。
また、ゴムとチェーンを接続するリング金具もカラーはシルバ-、ゴールド1組300円でご用意しています。

メガネお手入れ編
Q レンズ拭きで拭いてもなかなかキレイになりません?
A)油膜が取れない場合、皮脂がレンズについていますから、中性洗剤を少し薄めて、指の腹につけ、軽くレンズの表面をなでるようにして洗い、後はよくすすぎ水分をよくとってレンズ拭きで拭きます。
レンズ拭き自体が汚れていると、どんなに拭いてもレンズはきれいになりません。 定期的に拭き布の洗濯をお勧めします。
レンズの表面には微細な砂埃がついておりますので、レンズを拭く前に必ず水洗いをして、砂埃を洗い流していただいたほうが、レンズにキズが入りにくい。
この時には必ず常温水を使って下さい。 お湯を使うとレンズ表面のコートを痛めてしまいますので、ご注意を。
携帯用レンズクリーナーも便利ですよ。 水洗いと同じ効果があります。

メガネご購入編
Q 老眼鏡を初めて作るときのポイントは?

A)まずレンズの種類にもいろいろありますので、用途によって選びましょう。
 
 近用レンズ    : 近点距離が固定されているので読書専用
 近々レンズ    : 近点距離が35〜80cm位ありますので、パソコン作業など
 中近レンズ    : 室内専用メガネ、明視距離が0.35m〜3.4m位
 遠近両用レンズ : 外出時、会議など視線の動きが多い時の使用に向きます


A)レンズの厚さにも注意!  
 特にメガネを初めて掛けられる方は、薄く軽いレンズを選ぶことがポイント。重いと慣れづらいものです。
また、小さなフレームを選ぶとレンズが薄く仕上がります。
      
A)フレーム選びのポイントは、 
 初めての方は、メガネを常用されていらっしゃるご友人と一緒にお選びされるとよいでしょう。
当店には新兵器があり、鏡に映ったお客様のお顔を撮影してその場で見ることができます。

Q 老眼鏡を選ぶ時のポイントは?
A たとえば料理の手元の距離、読書時、パソコン作業などの用途によって使うメガネの度数調整が必要です。
また、最初から中近メガネ(室内専用)などを掛けておくと、作業がしやすい上に遠近両用メガネにも慣れやすいので、おすすめです。   

Q ずり下がらないメガネが欲しい?
A 掛けているうちに汗や皮脂ですべり、どうしても鼻メガネになってしまいます。
きちんと掛かるようにメガネを締めすぎると痛さと不快感で永く掛けられません。
耳や鼻にすべりにくいシリコン樹脂を使うとかなり改善されますが、完璧とはいきません。

元ヤクルト・スワローズの古田捕手が試合中にかけていたのが、ずれないメガネ、アイメトリクスです。 激しい動きにもびくともしない機能性抜群、理想のメガネです、一度お試しを・・・・・。

Q もっと薄く、軽いメガネが欲しい?
A 
<レンズを薄く軽く>
なるべくサイズの小さいフレームを選ぶ。屈折率の高い素材を使ったレンズを選ぶ。
キズに強く、薄いのがガラス製のレンズ、軽くて割れにくいのがプラスチック製のレンズと、一般的に言うことができます。
薄さ重視か、軽さ重視かで決まります。
遠視・老眼用のレンズですと、薄型加工という見違えるほど薄くできる方法があります。

<フレームを軽く>
チタニウムや超軽量樹脂など、軽いものがあります。世界最軽量フレームは、1.82gと桁外れに軽い。
ふちなしフレームの場合、近視用の凹レンズだと軽く仕上がりますが、遠視・老眼用の凸レンズだと破損を避けるためふちの厚さを2mm以上で作製しますので、重く仕上がってしまいます。
人は20g以下のメガネなら苦痛を感じないそうですから、それを目標にメガネ選びをされるといいと思います。


目の科学編

Q どうして老眼になるのでしょうか?
A 老眼とは、眼の中にあるレンズ役の「水晶体」をスムーズに厚くすることが難しくなった状態です。
個人差はあれ、年齢と共に水晶体が固くなるため誰にでも起こるものです。

Q 早く老眼鏡を掛け始めると、度が進んではずせなくなると聞きました。我慢した方がいいのでしょうか?
A 老眼は加齢によって起こる現象ですから、防ぐことはできません。
適正なメガネを掛けることによって調節力の不足分を補う訳ですから、我慢することは、眼の疲れの原因になるばかりです。
また、ムリして老眼対策を遅らせるより、度数が軽いうちに遠近両用メガネのような便利な道具に慣れていくほうが賢明です。
対策を遅らせすぎると、慣れるチャンスを逸してしまい、かえって不便さを嘆くことにもなりかねません。  

Q 乱視とはどんな眼?
A 角膜(黒目の表面)が完全に球面であれば、乱視はありません。
角膜が歪曲し、屈折力に差が生ずるのが乱視です。乱視は遠くを見るときも、近くを見るときも、視力に影響しますし、疲れやすい眼ですから、できるだけメガネで矯正しているほうがいいと思います。

Q 近視の人は老眼にならないというのは本当?
A 近視の人は老眼鏡が必要ないから老眼にならないと思われがちですが、近視用メガネを外さないと近くが見えません。
  
Q 遠視と老眼はどう違うの?
A どちらも凸レンズを用いるので混同されやすいのですが、遠視は角膜から網膜までの長さが短いため目に入った光が網膜の後ろでピントが合い、ものがぼやけて見えます。 また年齢に関係なく存在します。
老眼は水晶体のピント合わせの能力が衰えた現象で、一般に45歳位から始まります。

Q 近視なのですが、悲観しなくてもいい、といわれました。どうしてでしょう?
A 遠くは確かにはっきりとは見えませんが、現代社会では屋内での活動が増えてきており、車の運転等を除けば大して困ることなく生活することができます。
かえって、老眼や強度遠視の方に比べると不自由さを感じることは少ないように思います。なかには、歳をとったらメガネを掛けなくても見える近視のほうがかえって都合がいい、という人もいます。
     
  
Q 遠近両用メガネで読書していると、だんだん辛くなりますが・・・?
A 遠近両用メガネで近くが見えるポイントは狭く、眼から35cm離れた紙面上で見やすい範囲は直径3〜5cm位しかありません。
従って視野の狭さと、視線を長時間下げなければいけない負担で、辛くなるのです。
遠近両用メガネは日常用としては大変便利ですが、デスクワーク・パソコン・読書等の近業には不向きですから、近業専用メガネが必要だと思います。
最近ではあらゆる近業に適したレンズがいろいろと出ておりますのでメガネ店で体験してみてください。

Q 主人のお下がり老眼鏡でよーく見えるからこれでいいと思うけど、本当はどうなの?
A 夫婦でも眼の状態が全く同じということはありません。

 1. 左右の黒目(瞳孔)間の距離が違う
 2. 左右の度数が違う 片目だけしか見えていない場合でも気付かない
 3. 左右の乱視の度数や方向が違う
  ちょっとだけ使うのはいいけれど、長時間使用は避けるべきです。


 

 

 

 

 

 

 

鼈甲メガネについて

歴史 奈良東大寺正倉院に保存されている鼈甲美術品が わが国最古の鼈甲製品とされていますが、これは隋からの献上品だそうです。
また、徳川家康の持ち物の中に鼈甲眼鏡がありますが、この当時は長崎が鼈甲細工の中心地だったようです。
現在は鼈甲メガネの製作は東京や四国などで行われています。

特 徴
海亀の玳瑁(たいまい)の甲羅を使用しますが、1頭の甲羅から2,3個のメガネしかできないため、大変貴重なものです。鼈甲メガネの製作は手作りで行われています。
天然素材のため肌に優しくなじみ、アレルギーの心配もなく軽いソフトな掛け心地は他にはありません。
また変色の心配もなく、光沢を失った場合は研磨により新品同様となり、長期間ご使用いただけます。

掛け心地のよさ、永く使えること、そして美しさ、この3つが鼈甲メガネの人気の秘密でしょう。
種類・色によって呼び名が違うと共に、価格も異なってきます。
最も価値があるとされるのが黒甲、そして白甲、オレンジ甲、飴色甲、トロ甲、バラ甲、並甲、などなどです。

白甲 オレンジ甲
白甲 オレンジ甲
バラ甲 並甲
バラ甲 並甲
ご注意
湿気や高温、乾燥に弱いので 取り扱いには注意が必要です。


 
 
 視覚障害者に朗報!

現在市販されている拡大読書器や単眼弱視鏡は、用途、使用場所が限定されるため視覚障害者の日常生活に対する有用性、貢献度が高いとは言い難いのですが、
この度、新開発、製品化された、”眼鏡装用型自動合焦点拡大鏡”は大変優れています。

<本機器の特徴>
・実用視力として、遠見視力0.05以上でテレビを見ることが出来、0.07以上で新聞を読むことができる。
・2002年度グッドデザイン賞、受賞

・遠くのものが3.5倍、近くのものが4.7倍に拡大されて見える。
・オートフォーカスなので手元30cm〜無限遠まで、自分で焦点を合わせる必要がない。 又、慣れてくると字が書ける。

・視度調節できるのでメガネを掛ける必要がない。
・シンプル操作・眼の状態に合わせた初期設定後の操作は電源ON/OFFだけ。

・メガネタイプなので両手が自由になる。
・視野角が16.4°と広い。(従来の単眼鏡は7.8°〜12.5°)

・小型軽量、どこへでも携帯可。
・拡大読書器との併用使用ができる。
・子供から大人まで利用可能。

<本機器体験者の声>
1. テレビを4年ぶりに見ることができました。
2. パソコンの画面をはっきり見ることができ、キーボードを打つことが出来ました。

3. 外の景色を見ることができ嬉しかった。
4. 話す人の顔が見られて嬉しい。

5. 銀行のサイン、宅配便の受け取りサインを書けた。
6. きれいな花を見られてうれしかった。

7. 本器のみで文字を見ることは出来ないが、拡大読書器との併用で、文字の倍率を低くし、一度に多くの文字を見ることができた。両手が空いているため拡大読書器の操作も簡単に出来た。
8. 携帯電話モニターの文字を簡単に見ることが出来、操作も簡単にできた。

9. 遠方の看板を見ることが出来た。
10. 新聞とテレビを交互に見ることができた。

このような障害を持つ人達へのライフスタイルを豊かにしてくれるための商品、サービスは今後も増えつづけるでしょう。

 



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